ほどよい距離で 側にいて 近づきすぎず 離れすぎず―― 沈む陽、追いかける月のよう 私とあなたの距離 近づけばヤケドして 遠ければ凍えてしまう 触れられそうで 触れられない 離れたいのに 離れられなくて ほどよい距離で 笑っていたい 近づきすぎず 離れすぎず そっと差し出す 手のひらの先 見つめないで ただ感じて欲しい 月の光、陽の光 重なり合うことがあるのなら その中で見つけて欲しい 私とあなたの距離―― 過ぎる春、追いかける夏のよう 私とあなたの距離 ふたつは重ならない 散りゆく桜みたいに 触れられそうで 触れられない 離れたいのに 離れられなくて ほどよい距離で ずっと見ている 近づきすぎず 離れすぎず そっと差し込む 温かな光 ふれないで ただ見つけて欲しい 春の優しさ、夏の刺激 重なり合うことがあるのなら その中で見つけて欲しい 私とあなたの距離―― 夜と朝を繰り返し 春と夏を繰り返す 吹き抜ける風は変わらない ほどよい距離を保ったまま ただ通り過ぎていく 通り過ぎていくだけ いつまでも いつまでも ほどよい距離で そっと生きてく 近づきすぎず 離れすぎず そっと吹き抜け 優しい風 傷つけないで ただそのままでいて 春の優しさ、月の光 重なり合うことがあるのなら その中で見つけて欲しい 私とあなたの距離――



