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甘い闇 original by PocketBerrySociety

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V5.5

重く張りつめた 夜の隙間で 揺れる灯りが 頬を撫でていた あなたの残した 微かな熱が まだこの指に 残っている 甘く湿った 風に紛れて 知らない香りが 胸を掠める 名前を呼ぶほど 近くないのに 心ばかりが 深く沈んでゆく 薄く滲んだ 月明かりの下 静かな鼓動が 熱を帯びる 戻れないほどじゃ ないはずと 何度も自分に 言い聞かせた 甘くて危うい 夜の中で あなたの温度に 触れてしまう 目を閉じるたび 浮かぶ横顔 知らないうちに 溺れていた 夜明けを待つ街の 静けさに 吐息ひとつが 白く溶けてゆく 触れられそうで 触れられなくて その曖昧さに 溺れてゆく 仄暗い空が 色を変えても 胸の余韻は 消えてくれない もう戻れない わけじゃないと 囁く声さえ 遠ざかってゆく ぬるい夜風に 包まれながら あなたの気配を 追いかけている どうしてこんなに 苦しいのに それさえ愛しく 思えてしまう 静寂を裂く鼓動 言葉より先に 熱が走る 触れれば消えて しまいそうで だから余計に 目を逸らせない 深く沈んでゆく この想いを もう隠せないと 知りながら 揺れる灯りに 目を細めて 消えない熱を 抱きしめている 甘くて危険な 闇の中で あなたの影へと 溶けてゆく 笑ってしまうほど 馬鹿みたいに 気づけば虜に なっていた