[Intro] 帰れ 帰れ 名もなき故郷へ 帰れ 帰れ まだ道は続いている [Verse 1] 夜明け前の駅を出て 古い地図を広げた 誰も知らない町の名が 指の先に浮かんでいた 道を尋ねた老人は 知らぬと言って目を伏せた けれどその口は小さく 帰り道を歌っていた [Pre-Chorus] 山を越えれば海がある 海を渡れば門がある 門をくぐれば家がある 誰もがそう言う 誰も見たことはない [Chorus] [Layered Choir, Expansive Synths] 帰れ 帰れ 記憶のない故郷へ 知らない道を懐かしみ 見知らぬ空に手を伸ばす 帰れ 帰れ 名もなき故郷へ 消えた町の鐘が鳴る まだ帰る者を呼んでいる [Verse 2] 山の向こうに海はなく 海の跡には森があり 門のあったという場所に 古い石だけ残っていた 石に刻まれた文字は 読むたび違う名に変わる 昨日は誰かの生まれた町 今日は誰かの眠る町 [Pre-Chorus] 道はあるのに町がない 家はないのに灯りがある 名はないのに呼ぶ声がする 誰もが帰る 誰も着いたことはない [Chorus] 帰れ 帰れ 記憶のない故郷へ 知らない道を懐かしみ 見知らぬ空に手を伸ばす 帰れ 帰れ 名もなき故郷へ 消えた町の鐘が鳴る まだ帰る者を呼んでいる [Instrumental] [Bridge] 石の下には扉があった 扉の奥には記録があった 町の名は塗り潰され 帰還者の欄だけが残る 幾つもの名前の隣に 同じ道順が記されていた 山を越えれば海がある 海を渡れば門がある 最後の頁は白かった けれど紙の裏側に まだ消えきらぬ文字があった 「帰還先──」 [Build] 帰れ 帰れ 帰れ 帰れ 名を失くしても 道は消えない [Final Chorus] 帰れ 帰れ 記憶のない故郷へ 知らない道を懐かしみ 見知らぬ空に手を伸ばす 帰れ 帰れ 名もなき故郷へ 消えた町の鐘が鳴る まだ帰る者を呼んでいる 帰れ 帰れ 帰る場所のない者よ 消えた町の名を呼べば 誰も知らない声がする [Outro] 地図を閉じて 来た道を戻った 夜明け前の駅に着くと 誰かが道を尋ねていた 「故郷へは どう行けばいいのでしょう」 私は地図を広げた 帰れ 帰れ まだ道は続いている


