[Intro] 琵琶とノイズが揺れて 淡い三味線が 遠くでほどける [Verse 1] 空に浮かんだ 滲むような朧月 それは天体が起こした 光のバグ 淡いベールで 現実を塗り潰す 綺麗事の夜が 始まりを告げる [Verse 2] 君の横顔 水性インクの輪郭 触れればきっと 指先が黒く染まる 和の美を気取った 嘘だらけの景色 私の網膜に こびりつくシミのようだ [Chorus] 泣いて 泣いて 融解していく境界線 朧な月に 心をハッキングされた 儚いなんて 言葉じゃ生ぬるい 胸の奥を 抉るような淡い暴力 現実が 歪んで消えていく [Verse 3] 畳の上に 転がるスマホの画面 通知の光が 蛍光の冷たい涙 古の歌人が 隠した絶望を 私たちは デジタルで再生している [Bridge] 見えそうで見えないのは 月のせいじゃない 私の心が 濁っているから 千年前の夜も こんな風に 誰かが 狂気を踊っていたの? [Chorus] 泣いて 泣いて 融解していく境界線 朧な月に 心をハッキングされた 儚いなんて 言葉じゃ生ぬるい 胸の奥を 抉るような淡い暴力 現実が 歪んで消えていく [Outro] かすむ月、消える君 すべては 幻のグラデーション ねえ、本当にそこにいるの?