
[Intro — 6/8, sparse felt piano, intimate young female voice] たきびのまきが ひとつくずれた ねむれなくって おきあがる もうふをかけても まださむくて かばんのくすりを とりだした ひとつ ふたつ おりめをほどく かわいたやくそうの におい さいごのひとつを ひらいたら [Brief silence] みなれたもじが かくれてた [Elio — soft youthful male voice, plain and unadorned] ねつがでたら このくすりを よるはひえるから ちゃんと あたたかくして くすりがなくなったら また つくっておくよ ……いつまでも [Verse 1 — female, remembering the departure] かぜのつよい あさだった ショールがなんども めにかかる あなたのくすりを うけとって ありがとうしか いえなくて ふれそうなゆび ひっこめて くつひもばかり むすびなおす ほどけてなんか いないのに あなたはそばで まっていた [Pre-Chorus — fragile, restrained] さよならって いったあと もういちど ふりむいた あなたがなにか いいかけて かぜのせいで きこえなかった [Chorus 1 — tender melodic lift, tear-smiling] このおもいは まだなまえをしらない くすりをつつむ あなたのゆび とおくのまちで あさがきたら あなたはなにを してるかな このおもいは まだなまえをしらない あなたがわらった そのかおを もういちどだけ みたくって くつひものはしを いじってた [Verse 2 — return to the cold night, intimate] みぎあがりの あなたのもじ ゆびでなぞった そのさきに ぽとりとなみだが おっこちて さいごのところが にじんじゃった ごめんね エリオ そででふいたら もっとにじんだ かわくのをまって おりなおす あなたがおった じゅんばんどおり むねのすいしょうの すぐとなり ちいさなかみを しまいこんだ たきびに きをたして もういちど ねむってみた [Instrumental Interlude — delicate flute, soft walking rhythm] [Verse 3 — passing seasons, small discoveries] あめのひ ゆきのひ しらないまち しらないだれかの しらないうた はしでないてた ちいさなこに わたしのショールを かしたごご そのこがうたった へんなふし まねしたけれど まちがえて ふたりでちょっと わらったあと そのこははしを わたってった つぎのまちでは あめがふり そのこのうたを くちずさむ うまくうたえず またわらって あたらしいまちへ あるいてった [Chorus 2 — warm, gentle forward motion] あれからいくつ うたったかな しらないまちに あさがくる あのかみだけは ひらかずに おりめをゆびで たしかめた まだきいたことのない うたがある まだあるいてない みちがある つぎのまちまで あとすこし くつのおとだけ ついてくる [Final Verse — rain-washed clinic, piano alone] あめあがりの ちいさなまち やくそうのにおい まどのそば しんりょうじょの とびらのまえで くつひもをまた むすびなおす ほどけてなんか いないのに とびらをあけたら あなたがいた やくそうをきざむ てをとめた すこしおとなに なったかお わたしをみたまま うごかない [Instrumental pause — suspended piano, no vocals] あなたはだまって いすをひき たなからカップを ひとつとる もうひとつとって となりにおいて いつものように おちゃをいれた [Final Chorus — fragile, intimate, no belting] あのおくすり きいたよって やっといえたら なみだがでた あなたはだまって ポットをとって さめたおちゃに おゆをたした わたしのカップを そっとよせて あなたもカップに くちをつけた わたしはまだ のみもしないで カップのふちを なぞってた [Outro — female inner monologue, breath-close whisper] ねえ エリオ あしたも ここにきたいな [Silence — a small spoon touches porcelain] ことん [Long breath — softly spoken aloud] ……ただいま [Instrumental Outro — quiet piano reprise of Elio’s melody, delicate flute, no further words]

