
[Intro,ambient,quiet narrative] 紙の上で インクがゆっくり歩く 夜の机で ペン先がひとりで考える 灯りの下で ページが息をする まだ名前のない ことばを待ちながら (*a letter almost understood*) (*ink wandering across the page*) [Verse,storytelling] 町ではみんな 本を書いている まっすぐな文字で 本を書いている ぼくも同じように書いているつもりで でもたぶん すこし違う形で書いている 読める人は ちょっとだけ首をかしげて 読めない人は 風の音みたいにページを閉じる 「同じだよ」と誰かは言うけれど 同じという言葉は すこし遠くで光る ぼくの文字だけ すこし遅れて 夜のなかを 歩いていく (*a language leaning slightly sideways*) [Chorus,soft repetition] それでも 書く それでも 書く ことばが ほどけても 意味が 人には届かなくても ぼくなりの温度で ぼくなりの音で ペンは歩く こつ こつ こつ 伝えたい何かが 確かにあるのに だれに届くのか ぼくにも まだわからない (*write even when unheard*) [Verse,reflective] 何度か話してみる ことばを声にして並べてみる ちがうね と言われたり わからない と言われたり それでも どこかで 少し読める人がいる気もして 棚の奥の 本の奥の まだ開かれていないページの奥で ぼくの文字が ゆっくり乾いていく そしてまた 次のページが 静かに待っている (*somebody might read someday*) [Chorus,slightly expanding] それでも 書く それでも 書く 紙の上で 心をほどく インクで 自分を知る だれかのためか だれのためでもないのか わからないまま それでも 人と話す すこし違う文字で それでも 話す (*the page keeps breathing*) [Outro,quiet fade] こつ こつ こつ 机の灯りが ぼくを 静かに照らす ぼくの文字は すこしだけ 違う形で 遠いページをめくりながら 君に届こうとして まだ つづく (*the book is still writing itself*)

