夢幻泡影 生まれは選べぬ 土佐の魂魄 終焉に向かう武士の世に 名を刻んだ 姓は紀 少壮 姉上乙女と共に 太平の世 それは永遠に その青年は知らない 日ノ本と言ふ國 異邦よりも小さきことに 安政の年 画家より異邦を知りたり 國の本質に 世の小ささに 世を変える その気持ちを胸に刻み 青年は坂本と申し仕い奉る 幕令こそ全て 之 漠然と疑義へ 之 思惑 懸念多く 異邦との対峙 このままで良いのか? その若人は遂に決断 沢村と土佐を脱藩 師匠より受け継がれし 北辰一刀流 長刀兵法目録 それが藩士の道なり 文久の年 弥生にて 脱藩と言う重罪 尊王攘夷 それを信条に 大志抱く若人は 先生 そう呼ばれる 日ノ本第一の人物 尽力にて赦免されたり 幕令こそ全て 之 漠然と疑義へ 之 思惑 懸念多く 新しい世への布石 日ノ本に刻み込む 薩土盟約 偉業を成し得たり 新政府綱領八策 大政奉還の宿願 必ず果たさねばならぬ 決起会 同志中岡と 近江屋 期会にて候 喜懼の情 第六感が共鳴す 月夜 白銀に光る一閃 横一文字 顚に付けたるは刀傷 命に届く斬撃 その一閃は 若人の想いを 泡沫の彼方へ 暗躍したのは誰なのか その果てには何があるのか 横一文字 特異な斬撃 それが意味するのは如何に 夢幻泡影 諸行無常とはこのことなり しかし散った若人は知らぬ 坂本の姓は綸旨にて 後世へ名跡されることに