
あんたケーキを 食べたよね 冷蔵庫の中に あったやつ あたしのケーキを 食べたよね 黙って勝手に 食べたよね すごく楽しみに してたんだよ 並んでやっと 買えたんだよ 朝早くから 並んでたんだ 二度と買えない あのケーキ あんたは何の 苦労もせずに ただ笑って フォークを突き立て 「ゴメン」だなんて 薄っぺらな 言葉でなんか 許せないよ 楽しみにとっておいたのに あたしのご褒美だったのに 限定のケーキ 手に入らない あのケーキじゃなきゃ 駄目なんだ 食べ物の恨み 恐ろしいよ 藁人形に 釘を打つ 絶対、絶対、許さない 夜空の月が 割れるまで あの店先で 見たあの光 列の中の 息遣い 寒さをこらえて 震えてた 努力が実った あの瞬間 あんたはただ それを奪い去り 違うケーキで 誤魔化そうと 些細なことじゃ ないからね 笑い事じゃあ ないからね あんたの顔が 脳裏に浮かび 夜毎あたしを 苦しめるのさ 見えない吹き矢で 狙ってやるよ 毒のクリームを たっぷり塗って 楽しみにとっておいたのに あたしのご褒美だったのに あのケーキじゃなきゃ 駄目なんだ 替えは絶対 きかないのに 食べ物の恨み 恐ろしいよ 藁人形に 釘を打つ 一生、絶対、許さない この世が終わる その日まで ひとくち食べて 満足かい? それはさぞかし うまかろうよ タンスの角に 足をぶつけろ ばちが当たれ 痛みに悶えろ 楽しみにとっておいたのに あたしのご褒美だったのに 並んでやっと 手に入れたのに あんたにゃ分からぬ 苦労の味 食べ物の恨み 恐ろしいよ 藁人形に 釘を打つ 一生後悔 させてやる 大地が裂ける その日まで 楽しみにとっておいたのに あたしのご褒美だったのに あのケーキじゃなきゃ ダメなんだ 替えは絶対 きかないのに 食べ物の恨み 恐ろしいよ 藁人形に 釘を打つ 絶対、絶対、許さない あんたの夢に 出てやるよ あたしは今夜も 釘を打つ 藁人形に 憎しみ込めて 地獄に落ちろと 釘を打つ 何度も何度も 釘を打つ

