黄昏砂浜 半分埋もれた懐中時計は (少し間) 壊れて逆回転をします 長針の影が伸びてきて 足元までは届かないまま (間) 夜に溶けていきます (少し長い間) 思い出と名のつくものは 一歩踏み出せば届きそうなところで (間) いつも溶けてなくなってしまうけれど (長い静寂) 振り向けば (長い静寂) それは咲いているでしょう 海までひとすじの花の道 (呼吸) 花の名前を呼びましょう 一輪一輪、素敵な名前 (柔らかく) 花の名前を呼びましょう