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ノー・リクエスト

STUDIO

[Verse 1] 通勤快速 乗り換えのプラットホーム 自動改札 予定調和の引力に逆らって なぜか 外へと ドロップアウトした 経路上には存在しない 空白の一区切り 理由の割り切れない 夜の初期衝動 [Pre-Chorus] 慣性モーメントを すこし緩めて 勾配の途中に 未実装の座標 毎日通る 解像度の低い視界の隅 灯りの消えた 小さな箱庭 [Chorus] 暗がりに吸い込まれる 十円の質量 賽銭箱が鳴らす 不器用なパルス きみには聞こえない 非科学的なボイス 「ひとつだけ 変数を書き換えてやろう」 [Verse 2] ノイズ混じりのオカルト あるいは過労のバグ 社の奥の闇が 一次関数的に深くなる 胸のストレージの いちばん古いセクタ 埃をかぶった かつての夢のレプリカ 指先でなぞれば まだ熱を帯びている [Pre-Chorus] 理論上は 明日にでも叶うバグ アウトプットするための シンタックス けれど 冷たい木肌から 手を離す [Chorus] 世界の形を わたしは書き換えない 全能の定義を ミュートしたまま 「ありがとうございます」と 暗号を返して 鳥居の境界線を すり抜ける [Solo] [Bridge] 「言わんのか」と 位相の狂った残響 忘れていたプロトコルを 確かめられたから アップデートしなくても それでいいの 坂を下る足取りの 位置エネルギーが ほんの少しだけ 軽くなる [Refrain] 明日になれば キャッシュは消える 日常という名の ループ処理のなか めんどくさい 奇跡のプログラム [Outro] 駅のネオンが わたしの輪郭を書き換える 振り返らない 論理レイヤーの向こう 胸の奥の変数は 今日すこし シャープに レンダリングされたみたい