【Instrumental】 【Intro】 午前零時を三分過ぎ 閉店札を裏返す その瞬間にドアが開いて 足のない客が入ってきた 【Verse 1】 「温めてください」と言う前に 商品をまず持ってきて? 透明だから見えないのは 私の方なの 棚の奥から手が伸びて 勝手に飴を並べてる 善意なのかもしれないけど 発注数とは合ってない 【Pre-Chorus】 月がレジ横に落ちてても 星が床で跳ねていても 勤務時間は終わったので 順番に外へ出てください 【Chorus】 怪異は営業時間外です 恨みも未練も明日にして 世界の終わりが来るとしても レジ締めだけは終わらせる 奇跡は返品できません 夢には値札がついてません 説明できないものばかり どうして私に寄ってくるの 【Instrumental】 【Verse 2】 冷蔵庫から雪女 コピー機から紙の蝶 防犯カメラに映るのは 知らない昨日の私だけ 「あなたは本当に現実的」 壁の落書きが喋り出す 現実くらい守らないと 誰がこの店を閉めるのよ 【Pre-Chorus】 幽霊だって並んでください 割り込みは禁止しています 命がないとか関係ない 最低限のルールは守って 【Chorus】 怪異は営業時間外です 願いも呪いも持ち帰って 月まで続く長い列を ひとりずつ夜へ返してく 運命は交換できません 過去には保証がついてません それでも困った顔をされると 少しくらいは聞いてしまう 【Bridge】 最後に残った小さな影 何も買わずに立っている 「帰る場所だけ見つからない」 それは少し反則でしょう? 店の明かりをひとつ残して 地図の裏側を指でなぞる ここから朝まで徒歩五分 案内くらいはしてあげる 【Last Chorus】 怪異は営業時間外です だけど今夜は例外にする 世界の隅で迷ったものを 朝の手前まで連れていく 奇跡は信用してないし 夢にも期待はしていない ただ目の前で困ってるなら 見なかったことにはできないだけ 怪異は営業時間がいです 次から時間を守ってください そう言う私のポケットには 月の欠片がひとつ増えた 【Outro】 午前一時を少し過ぎ 閉店札を裏返したまま 誰もいない店の前で 小さな影が手を振った