
朝もやの中 独り歌の練習 震える声は 鏡に吸われて ある窓から かすかなハーモニー 孤独にも 響きが必要と 初めて知った 色あせた楽譜 はがきの香り まだ見ぬ遠くへ 自販機の青 夜を濡らして アイスコーヒーの 苦みが選んだ 道しるべ 転がる空き缶 暗い隅で 知らない手に 拾われるとき つながる温もり 軌道を漂う 流星のようで 引き合い 離れ すれ違うたび 光の温度 分かち合う 闇の旅路で 真の孤独など ないと気づく 微かな光も 誰かを探してる なぜ気にかける? 他人の想いを 好きに生きれば それでいいのに けれど心は 天体のようで 重力の海で 独りでは浮かべない 見つめられたい 君の光が欲しい この脆さこそが 絆になる バランス取りながら 不器用に渡す 光のリレー 沈黙と背中で 本当の自由は 真空の回転じゃなく 抵抗の中でも 上昇する軌跡 本当の勇気は 完璧な独白じゃなく 己の波長を 誰かの鼓動と合わせること だから抱きしめる 他人の感受性を 自分らしさ守りつつ すべての心は 重力場で温もりを 交換しながら 理解を求めて この脆さが 私たちを完成させる バランスの上 自分だけの歌を紡ぐ 夜明けが来れば また独唱を始める 窓は開けたまま 遠いハーモニーを待つ それぞれ回りながら 互いを照らし合う 果てしない夜空で 最も近い星になる 「聞こえるよ…」 君のリズムと 私の周波数が 溶け合う朝

