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藍落 feat.VOCALOID

褪せたロータリー 響く蝉時雨 湖面(みなも)を撫でる風が 前髪を揺らした 君がよく座っていた 無人駅のベンチ 吸い殻みたいな午後の日差しを 踏みつけて歩く カンカンと鳴る 踏切の向こう 手が届かないことくらい、最初からわかってたんだ 藍色に沈む水際が 僕らを隠して 言えなかった言葉全部 波に溶かしていく 「仕方ないよ」なんて 君が笑うから 夏の終わりが、こんなにも痛いんだ 溶けかけのソーダアイス 影が伸びる坂道 大人になる正解なんて、知らないまま 遠くの山の稜線に 一番星が灯る 僕ら黙って、つま先を見つめていた カラカラと鳴る 風鈴の音色 置いてけぼりの約束が、胸の奥でつっかえている 透明なままの僕らは 明日になれずに ただ君がいた景色を なぞるしかなくて さよならの代わりに 手を振った君の 不器用な嘘も、見抜けないままだった 「ずっとこのままでいられたら」 なんて、口に出せば壊れてしまうから 言葉じゃなくて時間を、時間じゃなくて心を 繋ぎ止めたかっただけなのに 藍色に沈む水際が 僕らを隠して 言えなかった言葉全部 波に溶かしていく 「忘れないで」なんて 笑って言うから 夏の終わりが、こんなにも痛いんだ 透明なままの僕らは 明日になれずに 僕はまた、この夏に囚われる 遠ざかる列車の音。 風が止む。 「また明日ね」なんて 言えないまま、夜が来る。 [End]