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パララックス

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V5.5

机の傷を 指でなぞる 窓の向こうで 夏が滲む 返せなかった 借りたペン 出せずに閉じた 進路の紙 あの日は意味も知らないで チャイムの先へ走ってた 笑った声も ぶつかった日も いつか消えると思ってた 過ぎてしまえば どの場面も 同じ場所には戻らない あの日と今日は重ならない 同じ景色に戻れない ずれたままのパララックス 離れて初めて見えたもの 選んだ道も 迷った日も ひとつの時間を歩いてる まだその意味も知らないで 夕焼けだけを見送った 違う道を歩くたび 選ばなかった道が光る 忘れたはずの言葉だけ ふいに心を追い越してく 遠くなった背中ほど 今でも近くに残ってる 後悔と呼んだ遠回り 別れと呼んだ分かれ道 失くしたものの形から 受け取ったものに気づいてく あの日と今日は重ならない 同じ景色に戻れない ずれたままのパララックス 離れて初めて見えたもの 選んだ道も 迷った日も ひとつの時間を歩いてる 無駄な季節じゃなかったと 今なら少しわかるんだ もしもあの日に戻れても 同じ答えは選べない 過去の答えを変えるより 今日の続きを選びたい 遠く離れた点と点 見えない線で結ばれる あの日と今日は重ならない 同じ景色に戻れない ずれたままのパララックス 離れて初めて見えたもの 選んだ道も 迷った日も ひとつの時間を歩いてる 離れた二つの景色から ひとつの人生が続いてる 古い窓に映る今 夕焼けだけは あの日の色 重ならないままでいい ずれた光が道になる