
窓をつたう雨 湯気の向こう側 カップに触れたまま 時間だけ流れる 遠くで鳴るキーの音 午後が静かに揺れる 淡い光の部屋で 言葉はまだ眠ってる 目が合えばそれだけで 今日はそれでいい 雨とコーヒー 何も急がなくていい午後 雨とコーヒー 同じ景色を眺めてる 湯気の向こうに 小さな笑顔 それだけで今日が 少しやさしい 曇った窓ガラス 街がぼんやり滲む 冷めかけたマグカップを 両手で包み込む 誰も知らないような 静かな音が好き 雨粒がほどけて 雲の隙間が明るい 何も変わらないのに 少しだけ笑えた 雨とコーヒー 午後はゆっくり過ぎていく 雨とコーヒー また季節がひとつ巡る 窓を開ければ 雨の匂い こんな毎日を 忘れたくない 雨とコーヒー

