無邪気な子どもたちは  老婆の語る昔話に夢中になっていた。 瞳を輝かせ、かわいい娘が尋ねる。 「ねえ、ねえ、おばあさん。  それから、お姫様はどうなったの?」 老婆は微笑む。 「それから、お姫様は王子様と結婚して   いつまでもしあわせに暮らしました、とさ」 娘は目を丸くするのだった。 「すごいわ。すごいわ。昔の人って   それだけでしあわせになれたのね」