
[Intro] あの日のことを 君は知らない 君にとっては 何でもない日 [Verse 1] 転んだ膝より 泣いた顔より 母に笑われたのが 悔しくて 笑うなって 怒鳴ったくせに その胸から 降りたくなかった 誕生日に もらった自転車 補助輪を 外した帰り道 転ばないよう 握ってた手が いつの間にか いなくなってた [Verse 2] 好きな子からの短い返事 内緒でした スクショ 友達の前じゃ 余裕の顔で 帰って何度も 読み直した 部活を辞めた 帰りの坂道 何も聞かずに 隣を走った あいつの背中が 遠ざかるまで 泣くのを ずっと 我慢していた [Pre-Chorus] あの人が 忘れた一秒を 私は何年も 持ち歩いてる 思い出って 不公平だね くれた人より もらった人に残る [Chorus] 何にも載らない 日々の中 私は 何度 救われたんだろう 大げさな 奇跡じゃなくて いい 隣に 座ってくれた だけで あの日の私は 世界の真ん中 君が笑ってくれた それだけで 誰にも 知られず 終わった一日が 今も心で 終われずにいる [Verse 3] 初めての給料 親父の靴 値札を取って 玄関に置いた 「こんなの頼んでない」と言いながら 次の日 それを履いて 出かけた 失恋した夜 友達の部屋 鼻水まみれで 朝まで泣いた 帰り際 そいつの母ちゃんが 「またおいで」って 握らせたパン あれから何年 経っただろう あの家の前は 通らなくなった パンの味など 覚えてないのに 紙袋の音だけ まだ耳にある [Verse 4] 何年も 会ってない 同級生 駅の向こうから 私を見つけて 昔のあだ名で 呼んで きたから あの頃の 顔に戻って しまった 誰にも 言えずに 辞めた仕事 最後の日に 机を拭いていたら 苦手だった人が 置いていった 缶コーヒーが ぬるくなっていた [Pre-Chorus 2] 優しさって 渡した方は 案外ちゃんと 覚えていない だから 私だけ 覚えている 小さな借りが 増えてゆく [Chorus] 何にも 載らない 日々の中 私は何度 救われた んだろう 立派な人に なれなくたって 誰かの 帰りを 待てたなら あの日の私は 世界の真ん中 君が隣を 歩いて くれたから 誰にも 知られず 終わった一日が 今も心で 光り続けてる [Bridge] もしも全部 やり直せても 同じ場所で 笑えるだろうか 言えなかったこと ばかりなのに 言わなくて よかったこと もある あの時 素直になれなかった あの時 手を振れなかった あの時 ありがとうの代わりに ふざけて笑った それが 精一杯だった 泣くなと 言ってた 父が あの夜に 流してくれた涙 本当に 嬉しかった [Final Chorus] 何にも 載らない 日々の中 私は誰かを 支えていたのかな 自分のことで 精一杯で 気づけ なかった手が いくつもある 私が 忘れた 誰かの言葉も 誰かの今日を 支えていたなら 名前も 残らない 私たちの人生 それでも確かに ここにあった [Outro] あの日のことを 君は知らない 君がくれたものを 私はまだ 返せずにいる だから今度は 誰かの知らない一日を 少しだけ あたためて帰ろう

