
あなたの名前は ゴリラ 街に降りてきた その勇気 オリを飛び出し アートを愛し みんなを笑わせたい その一途な瞳 私は最初から 気づいていたよ ドラミングは 優しくて ネットの罵声に 耐える背中 「そばにいるよ」って 言ったのは本気 だけど差し出された そのバナナ プロポーズだなんて 正直驚いたわ ねえ、ゴリラくん 聞いてくれる? あなたのことは 大好きよ でもね いっしょになるには ハードルが高いの まず、あなたは 定職に就けるの? 履歴書の種族欄 なんて書くつもり? 社会保険や 年金制度 ゴリラでも 加入できるのかしら…? もしも子供が 生まれたら 産婦人科は どこへ行けばいい? 学校で「パパがゴリラ」だと いじめられない? そんな不安が 頭をよぎるの 愛だけじゃ バナナは買えないのよ 「え?ゴリラは無理w」……なんて そんな言葉で 終わらせたくない でも今のままじゃ 「はい」とは言えない だって私は あなたの将来を 誰よりも 真面目に考えているんだから だから、そのバナナは 一旦お預け! プロポーズの返事は ほりゅうにするわ その代わり…… 明日から一緒に ハローワークへ行きましょう? あなたの演奏 その才能 公認の「ストリート・アーティスト」として ちゃんと届け出を 出しに行くのよ! まずは「同居人」から スタートね 住民票が取れたら お祝いしましょう あなたが叩く その胸の音を 世界で一番 誇れる家族になるために 「さあ、シャキっとして! まずはその毛並みを 整えてあげるわ!」

