長江の沿岸上 並ぶ蜀軍を 数えてすごそうか そんなキブンだった 乾いた木柵に 油をぶちまけて 火を点けよう 火を点けよう 今日は熱いな 高揚感に浸る 若いってだけで 舐められるけど 合図が来るまで 静かに潜んで 火を点けよう 火を点けよう 勿論勝手にはしないよ ていうかそれは軍令だし 戦場を赤く染めるため 焦りが入りこむ余地はない 汗を拭いながら 少しだけ笑うような 張りつめた夜だった 敵軍を溶かすような 逆転の火付け役 そんな人になりたい 今すぐなりたい 夷陵の山あい 連なる蜀の陣 義だの仇だの 声だけが大きくて 陣中でいきり立つ 燃える展開きたぞ 火を点けよう 火を点けよう 怒りが往く陣を冷めた気配ですり抜けて 着火の合図だけを待ってるのさ 闘志を燃やしながら 静かに待ち続ける 煙だらけの役だった 紅蓮の炎を求めながら 灰になる覚悟で臨む 矛盾だらけの戦だった 火を放つ音は 風に溶けるけど 燃え上がる瞬間は ウソをつかない あとかたも残らなくても 灰はすべてを覚えてる 孫呉の担い手として ああ 周囲の期待に 少しだけ笑えるような そんな余裕も必要さ 燃える戦場の中で 奇しくも笑うような おかしなオレがいいんだ ただ最後にひとつ これだけ言っておきたいな ああ 火計って最高だ