Song Cover Image

赤灯

鉄塔の赤い光が 私にはひとつの星に見えて 規則正しく瞬く度 夜の高さを知った 眠らない道路の音が 遠くで波みたいに揺れている 誰の物でもない景色が 街中に広がっていた 手を伸ばしたって 届かないものばかりなのに 見渡すことだけは やめられなかった 今夜、世界の端に名前をつけよう まだ誰も呼んだことのない響きで 今夜、消えてしまうものばかりでも この胸に残ったものを 信じてみたい 屋上のフェンス越し 赤い星は瞬いていた 何かを伝えるみたいに 何も語らないままで 正しい地図なんてなくても 迷うための夜はある 答えを持たないまま 歩き出せる日もある 今夜、世界の端に名前をつけよう まだ誰も知らない場所へ 行くために 今夜、点滅を繰り返す光だけが 始まりの合図みたいに 見えていた