
昔、ある国の王宮に 不服従な従者がいました。 国王が命令を下しても 従者のくせに従わないのです。 王宮から追い出そうとしても従いません。 国王の弱みを握っているのか 従者は拘束されることもありません。 「国王は先代の遺言に縛られているのだ」 そのような まことしやかな噂さえ聞こえます。 そういうわけで 国王の悩みは尽きませんが 国の治世は立派になされていました。 ある時、国王が側近にもらしたそうです。 「あいつを従わせるくらいなら 国民を従わせるなど、たやすいこと」 なるほど。 そういうこともあるかもしれませんね。

