
静かに ただ座る 風のように 息を知る ひとつひとつの波に 心を乗せて 始まりも終わりも 見つめてる 長い息 短い息 からだ全体が ふるえている 緊張も痛みも そのままでいい それも「今」だから 見てあげる 息のなかに わたしがいる 何も足さずに 削りもせずに ただ ここにいること それがすでに 自由だった 甘さ 苦さ 無感覚 すべての感情が 浮かんでは消える 名前も意味も つけなくていい 通りすぎる 雲のように 心が揺れる時も 静かに 息が寄り添う 散るとき 集まるとき その奥に ただ在る気配 息のなかに 真実がある とらわれず にぎらず 見つめるだけ 過去も未来も ほどけてゆく ただ 今を受け入れるだけで 息のなかに わたしがいる 何も足さずに 削りもせずに ただ ここにいること それがすでに 自由だった 甘さ 苦さ 無感覚 すべての感情が 浮かんでは消える 名前も意味も つけなくていい 変わりゆくもの 変わらぬもの それを知るために 目を閉じる 苦しみは 終わりがある そのことが やさしさになる 沈黙の中で 耳をすます 言葉より深い いのちの音 歩くたび 食べるたび 息とともに 生きている

