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07|豊洲-届かなかった家族写真

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V6

[INTRO] ※Instrumental only [VERSE 1] 豊洲の部屋に 鍵を差し込む 父の靴だけ 向きが揃ってる 冷めた湯のみと 止まった時計 暮らしの癖だけ そこに残った 押し入れの奥 茶色い封筒 色あせた一枚の 家族写真 幼い私と 母の隣 父はカメラを 見ずに笑った [PRE-CHORUS] 最後の電話 切った理由を 今なら少し 思い出せる 正しい言葉を 探すあいだに 会話はいつも 終わっていた [CHORUS] 届かなかった 家族写真 笑顔の端に 余白がある 肩を寄せたら 写れたはずの 誰かの場所が 空いている 聞けなかった たったひとつを 聞かないままで 年月が過ぎた 父のひつあつが 強く残った 裏側の文字を 読み返す [VERSE 2] 日付のない 小さな写真 駅のベンチに 幼い子ども 父の上着を 両手でつかみ 片方の袖を 指でねじった その仕草なら 覚えている 父も考えるとき 同じことをした 裏に記された 短い言葉 「次こそ必ず 間に合わせる」 何に遅れたの 誰を待たせたの 答えの代わりに 紙が黄ばんだ [PRE-CHORUS 2] アルバムの隅 挟まっていた 同じ子どもの 別の写真 隣に座った 父の横顔 私の知らない 表情だった [CHORUS 2] 届かなかった 家族写真 知らない時間が 増えていく 私の記憶に いなかった人 父の人生には いたのだろうか 責める言葉は まだ消えない 寂しかったのも 嘘じゃない それでも写真を 伏せられなくて 紙の端まで 見つめていた [interude][guitar solo] [BRIDGE] 封筒の底に もう一枚 半分に折れた 写真があった 子どもの隣に 立つ若い父 腕時計だけは 今と同じ 裏には名前が 二つ並んで 片方だけが 強く刻まれていた その下に残る 書きかけの文字 「いつか二人に 話せる日まで」 二人って誰 何を話すの 問いかける声は 部屋に返らない [FINAL CHORUS] 届かなかった 家族写真 笑顔の理由は わからない 父が選んだ 沈黙の意味 私が受けた 傷の深さ どちらかだけを 嘘にできない どちらかだけを 悪者にできない だれも知らない 父の顔を 私は今ごろ 見つけてしまった 届かなかった 家族写真 写らなかった もうひとつの時間 許すと決めた わけじゃないけど あなたのすべてを 知らずにいた [OUTRO] 運河を渡る 船の低音 窓辺の時計が 時を刻む 写真の余白は 埋まらないまま 封筒の口を 静かに閉じた [interude]