ひとりがやっとの狭い部屋 隅っこでずっと歌ってた 誰かのための歌なのに 誰にも聞こえないように歌ってた いろんなことを諦めた でも歌うことだけはやめなかった 夜の隙間に響いたのは 消えかけたメロディ まだ誰にも知られてない 震えたままの声がある 形にはできなかったけど 確かにそこにあった 何も持たないその歌が 今日も光を待ってる 同じ時間を繰り返して 振り返るのもつらくて それでも捨てられなかった 「ここにいる」って伝えたかった 震える喉と指先 それを信じる自分自身 そのすべてを音にして 空気を揺らした歌 たったひとつのその声が 少しずつ世界を広げた 名前もないそのメロディ ひとりで息をしてた 「愛されなくてもいい…」なんて 本当は嘘だったけど やっと分かったんだ この部屋は世界と繋がってたって ひとりの部屋で鳴らした音が 僕の知らない旅をして 誰かの景色を変えた それがあの日見た夢だった 待ち続けた時間が 確かに僕らを繋いだんだ 僕を見つけてくれたから 僕も君を見つけられたよ


