「死神は薫る」 冬瀬 澪さまのカクヨム小説を基に制作しています https://kakuyomu.jp/works/2912051607080343919 歌詞 * * * * * September twenty-fourth. 開いた窓から 秋の風 金木犀の 甘い香り 白いシーツと 消毒液 いつもと同じ 午後の部屋 ふいに風が止まった 窓辺に誰かの気配 知らない声が降ってきた 少しおかしな お客さま キミは私の 終わりを告げて 私はそれを 知っていた 戸惑うキミが おかしくて なんだか少し 笑っちゃった 香りを持たないキミは 自分の名前も知らなくて それじゃ不便ね なんて言って ひとつ名前をつけてみた キミの名前は薫(かおる) 風の向こうに現れた 少し不思議な友だち September twenty-fifth. 雨上がりのアスファルト 濡れた土と草の匂い キミは知らない匂いのこと ひとつひとつ尋ねてくる 見えない街の風景を ひとつづつ香りに変えてゆく September twenty-sixth. 知らないことが まだあるね キミは少し 不思議そう そんなキミとのおしゃべりが いつの間にか楽しみで September twenty-seventh. それじゃ、また 明日も来るね そんなキミの口約束が 命の重さを感じさせず なんだか少し気楽になる キミが来ると風が止まる 無味乾燥な会話と 少し暖かい空気を いつも置いて帰る September twenty-eighth. September twenty-ninth. 陽だまりのような甘い匂い みんなで囲んだ鍋の美味しさ 遠い記憶を思い出して 大事な宝物を キミに渡す それじゃ、また 明日も来るね いつものキミの口約束 今日はなぜだか声が小さい September thirtieth. キミの名前は薫(かおる) 不思議な香りを持つ 大切な友だち 知らない海の風も 遠い国の空気も キミと一緒に探したい October… first…… 窓から入り込む風の中に キミの香りはもうないけど 私の中にはキミがいる気がした