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行き先は、あとで

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V6

[Intro] 朝は 七時四十分 同じ駅 同じホーム 同じドアから乗って 同じ街へ運ばれる 昨日も その前も たぶん明日も 僕はちゃんと 僕の場所へ向かう ……僕の場所? [Verse 1] 改札を出て 人の波に混ざって 青になったら歩いて 赤になったら止まる エレベーター 九階 いつもの席 いつもの画面 僕が休んでも きっと誰かが埋める そんな小さな部品に なった気がして 窓の外を見た 風が吹いていた ああ どこかへ 行きたいな でも どこへ? [Verse 2] 帰り道 少しだけ遠回りした 理由なんて 特になかった 灯りのついた Capsule Wave 一回だけ Machine を回す カチッ カラ カラ ゴトン 手のひらのカプセル パカッ―― その瞬間 風が吹いた 見たことのない道 光る水面 遠くまで続く草 小さな駅 開いた窓から 入ってくる空 ほんの一瞬 それだけだった [Pre-Chorus] どこだろう 知らない 行ったこともない なのにどうして 胸のどこかが 「ここだ」って 言ったんだろう [Chorus] どこへ行こう どこでもいい 行き先なんて あとでいい 名前も知らない あの場所へ 風だけを 覚えている いつか行こう そう言いながら いつも明日に 預けていた だから今日は 少しくらい 間違えてみよう 行き先は あとでいい [Verse 3] 次の朝 七時四十分 同じ駅 同じホーム いつもの電車が やって来る ドアが開く みんな乗る 僕も一歩―― …… そこで止まった 反対側のホーム 知らない行き先 聞いたことのない駅を いくつも通る電車 ポケットの中で 昨日のカプセルに触れた その時 開いたドアから 風が来た [Pre-Chorus] あ…… この風 昨日 見た気がする どこへ行くのか わからない だけど こっちじゃないことだけは なぜか わかった [Chorus] どこへ行こう どこでもいい 行き先なんて あとでいい 会社と家を 結ぶ線から 今日はひとつ はみ出してみよう 遠くなくてもいい 有名じゃなくていい 誰にも理由を 話さなくていい 今日は電車に 運ばれるんじゃない 今日は僕が 僕を運んでいく [Bridge] 窓を少し開けた 街が後ろへ 流れていく 知らない屋根 知らない川 知らない空 なのに不思議だ 遠くなるほど 僕が僕に 戻ってくる あのカプセルに 何が入っていたのか もう一度見ても よくわからない もしかしたら 見えたんじゃなくて ずっと僕の中に あったのかもしれない [Final Chorus] どこへ行こう どこでもいい 今日はまだ 決めなくていい あの日見えた 名前のない場所 同じ景色じゃ なくてもいい 風が吹いてる それだけでいい ここじゃないどこかを 探してた僕が 初めて自分で 選んだ場所で 電車を降りる [Outro] 小さなホーム 誰もいない 遠くで 何かが揺れている 風が来る 僕は目を閉じる …… 「ああ」 「この風だった。」 行き先は 着いてから 決めよう