
白い灯りが夜を消して 昨日と今日が混ざり合う 窓に切り取られた季節は 俺の知らない速さで進む 赤と黄の葉の隙間から 痛いくらいの青が見えた 何も感じないはずの胸が その色だけを忘れない 鍵の音が 朝を告げる 動かないのは 俺だけで 望んでもいない明日だけが 順番どおりにやって来る 希望は檻だった 透き通るほど 残酷な 終わりを選べない俺を 明日へ繋ぐ 細い糸 絶望に満たされた一筋の希望 何もなければむしろそれで どこにも行けない 夜の底で あの青だけが 消えなかった 廊下の隅の古いテレビは 誰も見ない晴れを告げて 窓の向こうの赤い葉だけが 何事もなく 色を変える 足音ひとつに気づくまで 世界はずっと遠かった 振り向くほどのことじゃない なのに少しだけ 何かが動く 答えを欲しがるわけじゃない 何かを変えたいわけでもない ただ ひとり分の沈黙に もうひとつ 静けさがある 希望は檻だった 透き通るほど 残酷な 終わりを選べない俺を 明日へ繋ぐ 細い糸 絶望に満たされた二筋の希望 言葉が土に降り積もる 世界の色が戻るには まだ 遠すぎるとしても 救われるなんて 思わない 傷が消えることはない 生きる理由と呼ぶには あまりに小さな石ころ 失くしたくないものなのか それすらまだ 分からない ただ 何もないはずの今日に 余白が一つ生まれる 希望は檻だった 今も出口は 見つからない それでも 閉じた窓のこちら側に 季節の色が 届いてる 絶望に満たされた世界に希望が降る 燃える葉を鎮める白が降る 青い空の下

