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飼育された空(nameless)

朝はいつも 何も知らない顔で 昨日の傷を 光で隠していた 僕らはまだ 人間のふりをして 名前のない影を 飼い慣らしている もしもこの身体が 僕のものじゃなかったなら この胸で鳴るものを いったい誰と呼べばいい 醜くなれば 自由になれるのか 綺麗なままで 死んでいくのか 羽ばたいた その瞬間に 僕は僕を失くしてしまった 空はあまりにも青くて 帰る場所なんて どこにもなかった 誰かを救うための力が 誰かを壊す手になっても それでもこの身に残ったものを 僕は名前と呼ぶしかなかった 正しさなんて 夜明け前の霧だ 触れた指先から 形をなくしていく 昨日までの僕を 今日の僕が笑っている 「変わりたい」と願ったことが こんなにも残酷だなんて 怪物になることより 人間でいることのほうが どうしてこんなに 痛いのだろう 羽ばたいた その背中に まだ昨日の傷跡がある 世界を見下ろすほど高く 僕は僕から遠ざかっていく 愛されるための姿なんて とうに捨ててしまったけれど 醜いままで生きることを 誰にも決めさせない If I’m the monster that feeds on me these teeth know me best I break what I love with these hands and still I hold the pieces No name No face just this pain that keeps me alive 羽ばたいた その瞬間に 世界の色が変わった 美しいものほど 触れれば血が流れると知った 誰かを救うためじゃない 誰かに許されるためじゃない この命が僕を選んだなら 僕は僕を 生きていく 羽はまだ 震えている それでも空は 僕のものだ