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一点まで

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V6

[Intro] 雲の上。 翼をひらく。 右の翼端が 朝日に触れる。 左の翼端は まだ夜の中。 下には、 山脈。 川。 町。 海。 全部が、 一度に見える。 [Verse 1] 首を少し傾ける。 雲の切れ目を 川が銀色に抜けていく。 道路を走る白い点。 港を離れる船。 山の影が 谷を一本ずつほどいていく。 風が鱗を撫でる。 翼膜が震える。 まだ、 世界は広い。 [Pre-Chorus] でも。 遠く。 谷と谷のあいだ。 何かが 動いた。 頭が止まる。 翼だけが 風を受けている。 もう一度。 そこ。 [Chorus] 翼を畳む。 空が上へ飛んでいく。 山がひらく。 川が太くなる。 道が伸びる。 屋根が増える。 風。 速く。 もっと。 一点まで。 落ちる。 [Verse 2] 雲を抜ける。 白。 青。 緑。 岩肌。 木々。 枝。 葉。 影。 その下。 動く。 ひとつ。 [Build] 翼は閉じたまま。 風が 角を鳴らす。 鱗の隙間を 空気が走る。 地面が来る。 近い。 もっと。 近い。 まだ。 まだ。 [Drop] ――今。 翼。 開く。 ドンッ!! 谷の空気が 左右へ逃げる。 木々が伏せる。 水面が割れる。 身体だけが 地面すれすれを抜けていく。 [Bridge] 掴まない。 襲わない。 ただ、 見ていた。 小さな影は 草の中へ消える。 首を上げる。 翼を一度。 二度。 雲が 下へ落ちていく。 [Final Chorus] また世界が広がる。 木が森になる。 道が町になる。 川が一本につながる。 さっきまで 世界のすべてだった一点が、 もう 見えない。 翼をひらく。 右には海。 左には山。 前には まだ知らない地平線。 身体は 空を押す。 目は 次の一点を探している。 [Outro] 高く。 もっと高く。 町が小さくなる。 川が細くなる。 山と海が 同じ視界に戻ってくる。 そして―― また 何かが 動いた。 © Kamo Please do not re-upload, redistribute, or release this song or its lyrics on other platforms without permission. 無断転載・再配布・無断での音楽配信はご遠慮ください。