
午前四時 シーツは冷たい ノイズが溶けて 天井に広がる 彩度を失った この部屋で 重力だけが まだ正直だ 聴こえるはずのない声が 揺れている 存在しない色が 瞼の裏に灯る 麻痺した夜に 滲んでいく 残像だけが 温度を持つ どこからが夢で どこからが現か 欠落の中に 浮かんでいる ネオンの滲みが 壁を這って スクリーン越しに 沈殿していく 耳鳴りは静寂と もう区別がつかない 嘘の体温が 記憶に馴染む デジャヴのように 繰り返す輪郭 リフレインする問いに 答えは要らない 麻痺した夜に 滲んでいく 残像だけが 温度を持つ どこからが夢で どこからが現か 欠落の中に 浮かんでいる 酸素が薄い この静寂で 不協和音が 心地よく響く 倦怠の底に 明滅する何か それが濾過されても まだ美しい ハウリングの向こうで 君が揺れる 名前のない色が 朝に溶ける どこまでが痛みで どこからが僕か 心地よい絶望に 沈んでいく

