
たとえば このまま 誰にも見つからなくてもいい 駅の音が遠くで揺れて 夜にひとつ浮かんでいた たとえば このまま 名前も呼ばれなくてもいい 足音だけが響いていた 夜の中で解けていた コンビニのガラス越し ぼやけた顔映してた 急がない誰かの影 それがやけに綺麗だった 言葉じゃなくて 音だけが残った たとえば このまま 名前も呼ばれなくてもいい 足音だけが響いていた 夜の中で解けていた 冷めたコーヒーの匂い わざと置いたままにして 誰かのこと思い出して それで何か終わる気がした 過去じゃなくても 未来じゃなくても 今だけを見ていたかっただけ たとえば このまま 何も変わらなくてもいい 明かりの下まばらな風 揺らぐ声が少し笑った

