およそ1か月ぶりか この上級審問官ラダマンテュスの秤に 二度乗るものがあらわれようとは この白亜の審問室にはじめてきたときとなにも変わらない なにも変わらないのに何もかにもが違う アザゼルの報告によればこれは完全なるプラスとマイナスの均衡 危険な存在ではないということであった しかし解せぬ なぜ打ち消し合わぬのか なぜ消滅しないのか シルフという名で輪郭は彫られた 見た目はどう見ても悪魔にしか見えぬ だが波動に全く悪意は感じられぬ むしろかすかなぬくもりさえ感じる 何度見ても矛盾にしか見えぬ だがこれで調和しているというのはなぜだ 理解はできる だが我の判断がこれを受け入れぬ これは審問官が判断できることではない 本件はゼウスの裁定に委ねる 「アザゼルを呼べ!ゼウスの元へ向かう、シルフついてこい」 -------------------- 交響詩「ー」シリーズ https://suno.com/playlist/2b1d48d4-5c42-48da-9614-ee36dbe35a05