
君と歩いた帰り道 いつもの角を曲がるたび 「また明日ね」って笑った あの声を思い出す あの頃は知らなかった 明日が来ることが 当たり前じゃないなんて 君がいなくなるなんて 二人で見ていた夕焼けも 二人で聴いたあの歌も 今では全部 僕一人で 思い出すものになった 君がいなくなった部屋は 何も変わっていないのに どうしてこんなに広くて どうしてこんなに寒いんだろう 会いたいよ 声が聞きたいよ もう一度だけ名前を呼んでほしい 届かないと分かっていても 何度も君を探してしまう 最後の日の君の顔を 今でも鮮明に覚えてる 泣かないように笑ってた 僕も笑ってしまった 本当は言いたかった 「行かないで」って 「まだ一緒にいたい」って 「君がいない明日なんて 来なくていい」って でも言えなかった 君が振り返ったとき 僕はただ手を振った それが最後になるなんて 知らなかったから もしも時間を戻せるなら あの日の僕に伝えたい 当たり前だと思ってる今日を もっと大切にして 隣にいる君の手を もう少し強く握って 「また明日」じゃなくて 「大好きだよ」って ちゃんと伝えて 君と過ごした時間は 短かったのかもしれない だけど僕の人生の中で 一番あたたかかった 君が幸せなら それでいいなんて 今はまだ言えない できることなら 僕の知らない場所で 僕の知らない誰かと 幸せになってほしくない それでもいつか 君の幸せを心から願える日が 来るのかな その日が来たら 僕はきっと少しだけ 君を忘れられるのかな でも今はまだ 君が好きだった季節が来るたび 君が好きだった歌を聴くたび 君が好きだった場所を通るたび 君を思い出してしまう ねえ、君。 僕はまだ あの日の「また明日」を 待ってる。 もう二度と来ない明日を。 君のいない明日を。

