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P14( ↔E9 )

V4.5-ALL

重ねて 重ねても すべてなかったような時がきて えぐりとられ 膝つき くずれて わたしを保てなくなる時 知るも学ぶも 意味をもたない すべてなくしてしまうような時がきて もどれないから進むしかない あなたのこえも届かないような底 重ねても 重ねても それすらも刃のよう違える時がきて 無知でいれば気づかなかったはずの 重ねていなければ気づかなかったもの 気づいた痛みで すべてを見失って また 眠れなくても いつかは眠れる日を知る 食べられなくて 終わるなら それで終わる 食べてだして 食べなくて削られて ある時の小康 両極をくりかえす 反復に光はなく 惰性でそれは 跳ねつづけ いつか落ちて とまるボールのよう 生きるため生きるだけ 生きるため生きている ねえ。意味はない 生物としてオスでメスで繁殖して 遺伝子を混ぜて 先に進む次を継いで 役割のほとんどはそれで終わって カテゴリーで社会生物で働くアリで 世のなかを同族で埋められるよう 働いてまわしておどって 寿命で終わり ねえ。意味はないよ 行動の原理が 生物の本能なら 破るも 捨てるも 壊すも 有りで在りだ 正義はなく悪もなく ただ営むだけ 許すも許さないもないだろう 生きるために生きるなら それだけ ねえ。わかってるよ。ね 重ねて 重ねて 重ねて重ねる なんどもなくしては 泣きわめくけど なんども進むしかなくて 進み生きてる 裂かれたような傷は 膿んで治りはしない それでも ここで 死なないから生きて 生きるしかないのだから 泥のなかで息をする いつも泥で喉がつまる この夜だけがいつも明けない 泥のなかは冷たく暗い わかっても心臓が追いつかない わかっても それをわかりたくない 生きていても終わってるとおなじを わかってても わからないふりができない 泥が肉を汚す 泥は思考を埋めて 今日も明日も今も集める 重ねて 重ねて 重ねてここに 私を保つための 光を それはあなた それは音 それは声 だれのものでもない ほんとうには知らない この野に あふれる なにかのひとつ ひとつ 手をふれぬもの 見も知らぬもの その距離が救い その位置だからこその光 錯覚はいらない なにも届かない なにも実らない そう知って立つ 終わりに終われるよう わたしをその時まで保てるよう 重ねる。重ねて 進む