
赤い空の下 ケンソルは立っていた 静かな執行が 大地を削っていく その後ろに エディクトゥム 白い戦艦が 雲を裂いて浮かぶ プロメテウスが 火をまとい迫る 神に近いものとの 戦いが始まる 通信担当のマリが ノイズの海を探る 全チャンネル まだ星の声で埋まってる 火器管制のユーリが 敵の信号を読む ケンソルと戦艦級 出力同期しています 操舵手のジョアンが 巨艦の舵を握る ブレンダンの声が 艦橋を震わせる 戦艦はこっちで抑える お前たちは下を叩け アークレガリア 全機発進 マリが細い声を繋ぎ ユーリが敵の脈を読む ジョアンが巨艦を傾け レーチェルが時を告げる ケンソルのリングが 赤く光る 読まれる前に 動いたはずなのに 次の一歩まで もう裁かれている 分類不能 その言葉が まだ誰のものか 分からないまま 剣は読まれ 盾は砕かれ 弾丸は空で 意味をなくす 分類不能 それでも進め 星の言葉に 名前を渡すな 俺たちは機械じゃない 基準じゃない ここにいる命だ ヨシュアが先に飛ぶ レガリアソードが光る けれどその剣筋は リングの中で止められる 僕の動きが 先に読まれている だったら読ませればいい アルカ 君が抜けろ シンフアが前に出る レガリアシールドが開く 広域執行の雨を 両腕で受け止める 守れます 一回なら 盾の裏で 小さな声が震えた ルイスが笑う 止められねえなら 迷わせるだけだ ノイズの海をかき混ぜる マーガレットは 静かに狙う 監査ドローンの ひとつ目を撃つ あたち ああいう目 嫌い ケンソルの周りで 星の眼差しが ひとつずつ壊れていく 分類不能 読めるはずの 戦場が今 少しずつずれる ノイズが走り 弾丸が抜け 剣の影から アルカが飛ぶ 分類不能 それでも進め 裁きの枠に 心を入れるな 俺たちは部品じゃない 数じゃない 帰る場所を持つ命 エディクトゥムから 光の線が伸びる ケンソルの背中へ オルビスラインが注ぐ レーチェルが言う 供給周期 三秒ごとに 一度開きます ブレンダンが笑う 三秒ありゃ十分だ ジョアン あの船の腹に潜れ ジョアンが答える 了解 荒波の底を くぐるように プロメテウスが 傾きながら エディクトゥムの 下へ滑り込む ユーリが叫ぶ 接続点 左下 マリが繋ぐ アークレガリアへ最終回線 ルイスのノイズが 同期の狭間を開き マーガレットの一撃が 外の目を砕く プロメテウスの 主砲が光る オルビスラインの 楔を撃ち抜く その瞬間 ケンソルの光が わずかに鈍る ヨシュアが叫ぶ 今だ アルカ OF-01 アルカが飛ぶ ケンソルの中心へ 真っ直ぐに飛び込む その時 星の声が アルカだけに 響いた エクス・オルビス 応答せよ 対象文明との 接続を解除せよ 裁定系統へ 復帰せよ アルカが答える 違う 俺はエクス・オルビスじゃない 俺は アルカだ 分類不能 その名前を 星の検閲者が 初めて刻む エクスでもなく 人類でもなく 裁きの中に 収まらない光 分類不能 それでも届け 名前を奪う 星の声を越えて 俺はここにいる 俺は俺だ アルカという命だ ケンソルのリングが ひび割れて落ちる 裁定継続不能 執行停止 エディクトゥム 機能低下 プロメテウスが その影を捕らえる 神に近いものとの 最初の戦い 勝利の空に まだ知らない 黒い種が残る

