初めて歩いた 祭りの通り 浴衣の裾 風に揺れて 君が「見て」と笑った瞬間 空に咲いた 一輪の光 何も言えず ただ見上げた 心が 静かに染まっていく 花火は 夏の鼓動 夜空に描く 一瞬の永遠 君の目に映る光が 私の胸に そっと落ちた 「今年一番だね」と君が言う 私は頷きながら 目を離せず 花火は長くなくていい 心が柔らかい時に 咲いてくれれば 静かに立って 光を浴びる 世界が染まる その中で 私も 少しだけ輝いていた 花火 君は奇跡だった 今夜の主役は その美しさ 記録はいらない 心に残る 一瞬の光


