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国分寺(こくぶんじ) ー 書けなかった日も、物語

【Seven-Note Piano Prologue】 【Page One|Singer B】 杉苔(すぎごけ)の庭(にわ)に 朝(あさ)が降(お)りる 杮葺き(こけらぶき)の屋根(やね)が 雨(あめ)を聴(き)いてる 七(なな)つの鐘(かね)が 空(そら)へほどけて 書(か)きかけの言葉(ことば)を 抱(だ)いたまま 私(わたし)は白(しろ)い頁(ページ)をひらく 【Margin|Singer A】 何(なに)も残(のこ)せない 夜(よる)だって 空白(くうはく)は 終(お)わりじゃない 次(つぎ)の一行(いちぎょう)を 待(ま)っている 【Chorus I|Duo】 書(か)けなかった日(ひ)も 物語(ものがたり) 泣(な)いた跡(あと)にも 余白(よはく)はある 国分寺(こくぶんじ) 静(しず)かな庭(にわ)で 上手(じょうず)に言(い)えない 私(わたし)の今日(きょう)を 消(け)さずにそっと 置(お)いてゆこう 【History Page|A/B Alternating】 七四一年(ななひゃくよんじゅういちねん) 聖武天皇(しょうむてんのう)の願(ねが)い 行基(ぎょうき)が刻(きざ)んだ 千手観音(せんじゅかんのん) 自(みずか)ら写(うつ)した経(きょう)に 国(くに)の平和(へいわ)を託(たく)し 八一五年(はっぴゃくじゅうごねん) 空海(くうかい)の星供(ほしく) 紀貫之(きのつらゆき)が過(す)ごした 国府(こくふ)の空(そら) 一五五八年(せんごひゃくごじゅうはちねん) 長宗我部国親(ちょうそかべくにちか)・元親(もとちか) 焼(や)けた金堂(こんどう)へ もう一度(いちど)時(とき)を結(むす)んだ 【Piano × Cello Interlude|16 Bars】 【Page Two|Singer B】 遍路(へんろ)の鈴(すず)が 苔(こけ)へ溶(と)ける 句碑(くひ)と歌碑(かひ)で 足(あし)を休(やす)める 急(いそ)いだ言葉(ことば)は ここでは眠(ねむ)る 言(い)えなかった「ありがとう」だけ 胸(むね)の中(なか)で まだ温(あたた)かい 【No-Drum Bridge|Singer A】 誰(だれ)かに見(み)せる ためじゃない 今日(きょう)を忘(わす)れない ために 一文字(ひともじ)だけでも いいから 心(こころ)の名前(なまえ)を 書(か)いてみる 【Final Chorus|Key Up|Duo】 書(か)けなかった日(ひ)も 物語(ものがたり) 迷(まよ)った頁(ページ)も 私(わたし)だから 国分寺(こくぶんじ) 光(ひかり)の庭(にわ)で 昨日(きのう)の涙(なみだ)を 責(せ)めないように 空白(くうはく)ごと 抱(だ)きしめてゆく まだ名前(なまえ)のない 明日(あした)へ 私(わたし)の一行(いちぎょう)を 歌(うた)にしよう 【Piano Postlude】 最後(さいご)の七音(ななおん) 苔(こけ)に降(お)りて 明日(あした)の余白(よはく)に 朝(あさ)が来(く)る