[Intro] ようやく着いた この街 ここはずいぶん 栄えているよう [Verse 1] 石の門を抜けて 人波へ 今日はもう宿を 決めるだけ 荷馬車を避けて 端を行けば 壁の向こうで 蒸気が鳴る 思わず上げた その視線 古い石壁 這ってゆく管 細い導線 軒まで伸びて 灯りは門から 途切れない [Pre-Chorus] 鐘楼から 鐘がひとつ まだ暮れきらない 空の下 宿の看板 見つけたけれど もうひとつ先を 見てみたい [Chorus] 古い鐘が 時を告げれば 塔から灯りが 街へ降りる 石の道には 荷馬車の音 屋根の向こうを 船が飛ぶ 揺れもしない 軒先の灯り こんなところまで 魔力が巡る 足を止めずに 線を追えば 次の通りも まだ明るい [Verse 2] 工房の前を 通り過ぎ 開いた扉に 少し目をやる 火を使わずに 回る車輪 見慣れぬ術式 刻まれている 立ち止まるほどじゃ ないけれど 歩く速さが 少し落ちる そういう使い方も あるのねと もう一度だけ 振り返る [Pre-Chorus 2] 食堂の戸から 皿の音 焼けた香りに おなかが鳴る 考えてみれば 朝から何も 食べていないと 今さら気づく [Chorus 2] 古い鐘の 余韻の中で 塔から灯りが 街へ広がる 石の道には 荷馬車の音 屋根の向こうを 船が飛ぶ 閉じる市場を 横目に見て 開いた食堂 ひとつ見つける 宿を先にするか 食事にするか 決めないままで 角を曲がる [Bridge] 細い路地にも 灯りが続く 閉じた軒にも 線が伸びる 古い石壁 継ぎ足すように 夜の仕組みが 奥まで巡る 大きな塔を 見上げるより 足元の仕組みが 気になって あとひとつだけ 見てからにしよう そうしてまた 先へ行く [Final Chorus] 古い鐘が 時を告げたあと 塔影の街は 夜へ変わる 石の道には 荷馬車の音 屋根の向こうを 船が飛ぶ 宿の看板 もう三つ目 食堂のあかりも 増えてゆく この街の名物 何だったかしら 探してからでも 遅くはない [Outro] ひとつ曲がれば 人が減る 店仕舞いした 軒が並ぶ その先の灯りに 小さな影 なぜかそこだけ 動かない 子供がひとり こんな時間に 通りの向こうを 目で探す 迎えの姿は 見当たらない 少し近づく 顔が上がる 灯りの下で 目が合った 足が止まる 見覚えのある顔 [End]


