[Verse 1] 大体、察しはついてる その「別に」は便利だね 肯定も否定も避けたまま ちゃんと僕だけ邪魔になる 愛想笑いの賞味期限 昨日あたりで切れてるよ 食べられなくはないけど、って そういう話じゃないでしょう また 余計なことばっか上手くなる [Pre-Chorus] どうせ 言えば薄まる 黙れば増える じゃあもう 口塞いどいて [Chorus] 足りないくらいが丁度いい 満たした途端に飽きるでしょう 半端なままで飼っておいて たまに思い出せば、それで 愛してる、は柄じゃない 嫌いになるほど知らないし 僕らの程度なんて そのくらい そのくらいが いちばん困る [Verse 2] 随分、丸くなったねって どの角を見て言ってんの 削れた分だけ軽くなるなら とっくに浮いてるはずなのに 肝心なところ伏せ字にして 読める人だけ読めばいい 君は最後まで律儀だね 読めないふりまでしてくれる [Pre-Chorus] 近づいて 飽きて 離れて 惜しくなる 手順としては かなり綺麗だ [Chorus] 足りないくらいが丁度いい 余った気持ちは邪魔でしょう 半端なままで置いといて 腐る前には捨ててくれ 会いたい、ほどじゃない 会わない理由も特にない 僕らの程度なんて そのくらい そのくらいを まだ測ってる [Bridge] あーあ もっと雑なら 楽だったのに 君が丁寧に閉じるから こっちまで 終わったみたいじゃん [Final Chorus] 足りないくらいで丁度いい そういうことにしておこう 半端なものを半端なまま 持って帰るのも面倒だ 愛してるは、いらない 嫌い、なら少し欲しかった どっちでもないなら まあ それが一番 君らしいか ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|愛想笑い ## 曖昧な関係には、妙な居心地のよさがある。 何も決めなければ、間違えなくて済む。 期待していなかったことにすれば、裏切られることもない。 欲しくなかったことにすれば、手に入らなくても困らない。 人は案外、そういう計算だけは上手い。 近づきすぎない距離を保ちながら、 いつでも離れられるようにしておく。 それを自由と呼ぶのか、臆病と呼ぶのかは、 立っている側によって変わるのだろう。 厄介なのは、終わるときだ。 曖昧に始めたものだから、 曖昧に終われると思っていた。 終わったところで困る理由なんてないはずだった。 どうやら人間は、 言葉にしなかったことまで律儀に覚えているらしい。 ずいぶん余計な機能だと思う。 たぶん人は、 ちょうどいい距離を探しているのではない。 自分が傷つかない距離を、 「ちょうどいい」と呼んでいるだけなのかもしれない。