
放課後の教室 駐輪場のざわめきが テストの点数とか どうでもいい愚痴とか 自転車のペダル踏んで 坂道を越えてく 名前を呼び合って 笑っていた季節 部屋に戻れば カーテン閉めて モニターの青が 夜を塗り替える ハンドルネームで 呼び合った夜 顔も知らないまま 本音だけ打ち込んだ 回線の向こう側 同じ画面を見て 会ったこともないのに 確かにそばにいた 体育館のワックス 窓越しの夕立 誰が誰を好きか そんな噂ばかり 教室の隅で アニメの続き まだ見えない未来を 笑っていた頃 夜になれば ログインの音 文字だけの世界で また集まった 学校には友達がいて 画面の中にも仲間がいた どっちもちゃんと ホンモノのリアル 匿名のままで 語り合った夜 あの場所はきっと 嘘じゃなかった 今はポケットの中に 世界が収まって 境界線なんて もうほとんどない 既読の数字や 通知の波に 流されるように 毎日が過ぎる ハンドルネームで 呼び合った夜 顔も知らないまま 本音だけ打ち込んだ あの頃 学校には友達がいて 画面の中にも仲間がいた どっちもちゃんと ホンモノのリアル あのハンドルネームたち 今どこで何してる 非情なデータの海 生き抜いた人たち 消えた個人サイト 辿れないページ 止まったままのカウンター 最終更新 2004年3月 データの海の 化石になって でも あの頃のログインは まだ記憶のどこかで生きてる みんな元気かな 生きているのかな

