
改札蹴って雑踏へダイブ 吊り革ぶら下がる昨日の欠伸 点滅してる広告の約束 噛んでも噛んでも味がしない 欲しがるほどに底が抜ける 拾い集めた安い言葉 詰め込んだ箱は埃をかぶって 叩けばほら 乾いた音 伽藍堂に鐘を吊るせ 空の器を打ち鳴らせ 埋まらない穴の分だけ 声は遠くへ響いてく 隙間風さえ歌わせて 満ちたフリならもういらない 欠けたままで構わない この空洞ごと鳴らしてやる 青白い通知のノック 既読の山と返事のない窓 誰かの正解 コピーアンドペースト 貼るたびに私が薄まる 埋めろ埋めろと急かす街で 頷くたびに軽くなる だけど軽いものほど 高く跳ねると知っていた 満ちた月より欠けた月が 夜道を照らす夜もある ひび割れた鐘の音が 誰より遠くへ届く日もある 足りないから手を伸ばす 届かないから声を張る 伽藍堂に鐘を吊るせ 空の器を打ち鳴らせ 埋まらない穴の分だけ 声は遠くへ響いてく 隙間風さえ歌わせて 満ちたフリならもういらない 欠けたままで構わない この空洞ごと鳴らしてやる 伽藍堂を揺らして叫べ 底なしの夜を打ち鳴らせ 埋まらない穴の数だけ 歌は増えて響いてく 隙間風まで味方にして 満たされるなんてまっぴらだ 欠けたままで走ってく この空洞ごと鳴らしてやる

