
甘美な受容体 -Lyrics- [Verse 1] 月のない夜 窓をそっと開く 土の匂いに 深く息をする 無風の黒に 真紅の花舞う かすかな違和感 視線が交じわる なぞられて 凪に なびく髪 思考の奥へ 静かに染みていく まだ 名前を持たぬ毒 [Pre-Chorus] 薄紅の床 落ちた影 むせるバラが 肺を蝕む 悪意を隠す眼差しが 私の中で 私を縛る [Chorus] 紅い吐息に 肺を満たされ 鼓動のたびに 内側を撫でる 甘美な紅に 爪(つめ)先まで溺れて 私だけの毒に 侵(いや)される [Verse 2] 無音の中で 測る湿度 誰のものかも 曖昧な記憶 神経系は 薄紅に染まり 胸の奥の痛みが薄れていく 偽物めいた やさしい受容体 かたちのない 私の還る体内(ばしょ) [Bridge] 都会の夕陽に立つ 私を見つめ 交差点の赤が 鼓動を鎮める 消えゆく記憶の影で 毒は静かに 飽和する [Last Chorus] 主観の消えた 視界の中で 本来の自我が 目を覚ます 名もなき毒の 淀みの中で 体の芯に 甘やかな蕾を宿す [Outro] ぬくもりの中で 紅色の吐息に やさしく汚され 雫となる

