
家族愛みたいな音。 お前はそれを裏切って、 私はこの席を譲る。 有限の楽園。 唯一掴んだ、 「青」い髪の「雪」の花。 それだけ持ち帰ろう。 まだ手は繋げないけど。 ……君だけ分かればいいよ。 音楽がないと詞は色を帯びない。 だから、椅子を引く音を立てる。 首のコードが伸びる。 ちぎれそ。 視界は宙を浮いていく。 夢は体と乖離する。 記憶がある身がもたない。 でも、メリーバッドエンド。 保持できない。保持できない。 音楽なんてやめちまえ。 で、ここから先の人生は、 有料会員限定です。 本を落とす音がする。 それすら許さない図書室みたいに、 静かに消えるよ。 あと何本かで。 13歳。階段から落ちることで、 真実を見る権利を得た。 それが20、30と、 解答に丸するだけ。 とどのつまり、後の祭り。 不幸を食べたから、 今キスしたらその味がするよ。 一生モノの歌なんてない世界に、 似合う唾液の味。 つまらない音。 下らない言葉。 いない観衆。 でも、ワガママな君がいるからさ。 もう全部切っていいよ。 保持できない。保持できない。 音楽なんてやめちまえ。 で、ここから先の人生は、 有料会員限定です。 コードが切れる音がする。 それすら許さない爆弾みたいに、 静かに爆ぜるよ。 これを最後に。

