
無彩色の夜を泳ぐ鰓に 溜まる排気した瓦斯 ずっとずっと遠い水面 嗤うように揺れるひかり 粘つく湿度に 纏わる予感に 負けそうなあたしを 譫言で誑かしてよ、幻月 偽物に満ち満ちた水槽で 両の手を繋ぎ止めてよ、幻月 遊星を斥けた真夜中に 今だけふたりで 踊らせてよ、ねえ テールライトを引きずって 気怠そうな深海魚は きっときっと探している 子守唄を、帰る場所を 波音が消えて 溶け合う微睡みに 落ちてくあたしを 涙ごと掬い上げてよ、幻月 灰色が烟を巻く水底は 泥の様な寝言ばかりよ、幻月 燃滓が巡り合うサテライト 信じていさせて欲しいだけ 譫言で誑かしてよ、幻月 両の手を繋ぎ止めてよ、幻月 信じていさせて欲しいだけ

