
Intro (Instrumental energetic glitch blips) 週末 母から聞いた話 ひっくり返る事件 混乱する頭 月曜の朝が始まる 普段と交わらぬ通学路 下駄箱に並ぶローファー 一瞬、足が止まる 息を飲んで見つめる 長い廊下の向こう側 女子の輪の真ん中 友達の腕を引っ張って 視線に気づかぬまま通り過ぎる 胸を痛めていたこれまで 誰かいると思い込んでいたのに 昨日の話が本当なら 我が家の柴犬と毎日遊んでいるだけ お茶の間の世間話 彼氏なんかいないという衝撃 急に巡ってきたチャンス 期待だけが空回りする 違うクラスの窓際 遠くの席 教科書をめくる細い指先 あの手のひらで犬を撫で回している 話せるきっかけの予感 ピンと立った耳と巻いた尻尾 おねだり上手な太り気味 そんな我が家の犬の話 本当にあの子と繋がるのか 直接確かめてみたい気持ち 放課後の下校時を狙う作戦 もしも人違いじゃなかったら 話しかける口実を必死にひねり出す 休み時間のチャイムが鳴り響く 購買のパンへ走る群衆 誰も知らない脳内の大騒ぎ 窓の向こうに青空が広がっている Break (Sharp metallic percussive glitch solo) 高嶺の花と諦めていた存在 募るばかりの一途な熱意 届くはずのなかった片想い 胸の奥で燻っていた感情 授業中の黒板を見つめる ノートの隅の落書き 帰りの昇降口で待つタイミング 可能性はまだ残されている 放課後の夕方が近づく 人混みに見つける後ろ姿 息を飲んで話しかけてみる じっとしていられない 思い切って呼びかける声 驚いた顔が振り向く瞬間 今日は部活もサボってしまおう 我が家の犬に感謝する帰り道 ずっと遠くから 見つめるだけだった 飼い犬の話がつなぐ 驚くほどの近さで 並んで歩く不思議な時間

