[Intro — Oud, desert wind, distant bells] 砂の時計が止まった日 この国から朝が消えた 千年続く星の下 少年はランプを拾った [Verse 1 — Mysterious Arabian rhythm] 市場の灯りが揺れる頃 青いタイルの路地裏で 砂に埋もれた銀のランプ 磨けば煙が立ち昇る 現れたのは金の瞳 月の模様の衣をまとい 「願いを三つ、叶えましょう」 だけどその声は寂しそう 「どうして泣いているの?」 尋ねた僕に精霊は 「涙の理由も忘れました」 そう言って静かに笑った [Pre-Chorus — Strings rising] 願いを叶えるそのたびに 記憶がひとつ消えるという 千年もの間ずっと 誰かの夢を叶えてきた [Chorus — Explosive cinematic J-rock] アラビアンナイト! 星を蹴って空へ飛べ! 黄金の塔を飛び越えて 眠れる太陽を探しに行こう アラビアンナイト! 砂漠の果てに何がある? 願いの数だけ失くした名前 今夜は僕が探してやる! [Instrumental — Oud and electric guitar duel] [Verse 2 — Driving drums, soaring strings] 空飛ぶ絨毯を広げたら 屋根の向こうへ急上昇 サファイア色の夜空には 逆さに流れる天の川 砂嵐の中に浮かぶ宮殿 扉を守る石の獅子 「夜を終わらせたければ 最後の願いを差し出せ」 精霊は僕に囁いた 「朝を取り戻せますよ」 「でも君はどうなるの?」 答えの代わりに目を伏せた [Pre-Chorus 2 — Dark orchestral build] 誰かが笑うその陰で 誰かが忘れてゆくなんて そんな魔法があるのなら 僕は魔法を変えてみたい [Chorus — Heroic full band] アラビアンナイト! 月の階段駆け上がれ! 宝石よりも眩しいものが この手の中にあると知った アラビアンナイト! 願いはまだ残っている 世界を救うその前に 君の名前を教えてよ [Bridge — Sudden silence, solo piano] 「名前……?」 精霊は空を見上げた 「もう、覚えていません」 その時 ランプの底に 小さな文字を見つけた 何度も擦れて 消えかけた文字 『ルナ』 声に出して読んだ瞬間 精霊の瞳に星が宿る 「それは……」 「私の、名前……」 [Build — Heartbeat, rising orchestra] 一つ目の願いで 閉ざされた宮殿の扉を開けた 二つ目の願いで 太陽を隠す呪いを解いた 残る願いは あとひとつ 「さあ、何を望みますか?」 僕は迷わず答えた [Silence] 「君を自由にしてほしい」 [Final Chorus — Monumental orchestral rock] アラビアンナイト! 千年の夜が砕け散る! 黄金の砂が光を浴びて 初めて朝の色に染まる アラビアンナイト! もう願いは必要ない! 誰かの夢を叶えるだけの 君の物語を終わらせよう アラビアンナイト! 空に広がる朝焼けの中 ランプの煙がほどけて消えて ひとりの少女が立っていた [Final Lift — Soaring emotional melody] 「これから何をしたい?」 初めて聞かれたその問いに 少女は少し考えて 「まずは、朝ごはんが食べたい」 僕らは声を上げて笑った [Outro — Gentle oud and piano] 千年ぶりの朝が来た 市場にパンの香りが満ちる 魔法のランプは空っぽで その隣には 笑っている君がいた