
少年は 静かに泣いていた 誰も知らない 心の奥で 傷ついた小鳥のように 震える声を 隠しながら 言葉にならない 痛みの雨が 彼の胸に 降り積もる 「どうして僕だけが」と 夜の闇に 問いかけていた だけどある日 少年は気づいた この涙は 僕だけのものじゃない 世界中に溢れる 失恋の痛みを 代わりに叫ぶために 僕はここにいる 彼はギターを抱きしめた 錆びついた弦に 魂を乗せて かき鳴らすメロディーは ちぎれた心の 叫びそのもの > 「君の涙を 僕が歌おう」 > 「君の孤独を 僕が鳴らそう」 > 彼の歌声は 風に乗り 傷ついた人々の 胸へと届く 失った恋を 癒すように 破れたハートを 包み込むように かつて泣いていた あの少年は 今では 傷ついた人々の「声」となった 絶望の底で 灯る光のように 彼は歌い続ける 失恋たちの 救世主として

