
[Intro] 薄明の窓から立ちのぼる湯気 靴ひもを結び直し そっとドアを閉じる [Verse 1] 風をひと口吸い込み 背を伸ばす 昨日のざわめきを 足裏でほどく 角を曲がれば 焼きたての香り 新聞のインクが 朝色を灯す [Hook] 追われない速さで 街を泳ぎ 息づかいだけで 景色を滑らせる 手ぶらのポケットに 心は満ちて 急がず歩くほど 世界は鮮やか [Verse 2] ガラス越しの通りが モノクロームにきらめき 黒板の白い粉文字 風にほぐれる ポケットの通知は 静かに眠り 雨上がりの舗道が 深く息づく [Bridge] 陽が高くなり まぶたの裏が温もる ベンチで目を閉じ 雲の影を聴く 遠い笑い声が 葉を揺らし 「まあいいか」ひとこと 胸にしまう [Hook] 追われない速さで 街を泳ぎ 息づかいだけで 景色を滑らせる 手ぶらのポケットに 心は満ちて 急がず歩くほど 世界は鮮やか [Verse 3] 帰り道は 朝よりひとまわり広く 透ける自転車の影を 歩幅で追い抜く 掌で跳ねる鍵が 扉を呼び 残った湯気のぬくもりが 部屋に漂う [Outro] 靴を脱げば 床の冷たさが今日を刻み 窓辺の鉢へ 残りの水を分ける 深い息ひとつ 静けさに肩を沈め 自分一人だけど 「ただいま」 小さく響かせる

