
流瀬之委 ~As the Torrent Wills~
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V5
時に緩く 時に酷く 宛転たる河の流瀬に、 我は寂かに身を委す。 人は皆 力を竭して游ぎ、 やがて滄海へと辿り着くらむ。 還るべき処に 優しく包まれむ 其の日を迎へむが為なり。 然れど 我は最早游ぐこと叶はず、 また游がむとも思はず。 仮令ひ海原を観ること 得せずとも 心は乱れず。 深く深く 沈下みゆく先は、 趨流を忘れし 穏やかなる幽冥なり。 静謐なる水底より 我は必ず 水面の光を瞻て 海を目指して往く人々を 微笑みて見上ぐらむ。 君は如何にぞ 辿り着きたまへ。

