
日々を回すだけで手一杯 それでも削れるものはなくて 何度も予定を組み直して 君には何も話せないまま 君を疎かにしたつもりはなくて 「また今度」だけが増えていった 埋め合わせを考えてたけど 君との溝は埋まらなかった 君の涙の理由はいつも あとから知る 答え合わせの時には 手遅れだ 僕ら愚かだから いつも失くしてから気付く どれも手を抜きたくなかったのに 気付けば君の手が離れてしまった 好きだと何度も伝えたのに 言葉だけじゃ足りなかった 趣味も仕事も君がいなくなって なんにもやりがいがなくなった 君のためにも頑張るつもりが 君との時間をなくしてた 買い物かごに入れてしまった 君の好きだった甘いもの 気付いて棚に戻したあと 何を買うのか忘れてた ごめんを重ねるたびに その一言が軽くなる いいよって許される つもりでいた それがもういいよだってことを 知りもしないまま 僕ら愚かだから いつも失くしてから気付く ごめんねだけが早くなった 謝る相手もいなくなった 君といた頃よりも 離れてからのほうが 君のことを考えてる 今さら、何のために 「もう疲れた」と君が言った 「僕だって」と言い返した あの夜の続きを何度も考えて 今さら画面に聞いてみた 皮肉だね AIの方がよっぽど 分かってるらしい 隣にいたのは僕なのに 君が欲しかった一言さえ 今になって思いつく どうして失くしてからでしか 気付けないんだろう 男ってのはいつもこうだ 君が泣いた時には黙って 君がいなくなってから泣く 僕ら愚かだから いつも失くしてから気付く どれも大切にしてたのに どれもうまく守れなかった この先はひとりで生きるよ 馬鹿だから同じこと繰り返す ……いや 僕らじゃない 僕だけが愚かだった


